2023/04/25 22:57

明治33年(1900)夏、約30キロの重荷を背負い、たった一人でこの道をたどり、現代の辺境といわれるチベットに潜入した日本人僧侶がいた。その人は、川口慧海(ハワグチエカイ)だ。(同書より)その足跡を負った今回の私の旅で、慧海のチベット潜入経路の確認も含めて、私なりのさまざまな“発見”があった。ささやかなものであっても発見は喜びであり、逆説的な言い方をするなら、それがまた旅の魅力といえるだろう。(根深誠あとがきより)